
こんにちは! 『胎動』日藝生が贈るひとり芝居、制作の木幡です。
いよいよ今月下旬に迫った『胎動』。それにさきがけ、このページではメンバーの意気込みをご紹介いたします!
本日は、
からのコメントです。
私は、山梨県の南アルプス市、そして北杜市で青春を過ごしました。そびえ立つ雪山。綺麗な水。果実をつつく小鳥のさえずり。南には富士山。北には八ヶ岳。私は、ここに生きている、ここで守られている。そう安心させてくれる、大好きな故郷。「私はなんて美しい世界で暮らしていたんだろう」と、上京してから強く思います。私の生まれ育った大好きな自然の中で演劇がしたい。命が芽吹くこの春に、八ヶ岳の麓に、生の演劇を届けたい。そう思い【胎動】を企画しました。
テーマは、『胎動』。
生まれた瞬間から死ぬことは決まっています。では私たちは死ぬために生きているのでしょうか。私はそうは思いません。生きているために死ぬ。だと思うのです。演劇も同じです。おわりに向かって演じるのではありません。演じるために物語のおわりを創るんです。おわりが見えたときに、役者が、そして命が、芯からかがやきを放つのだと、そう思います。
あなたのなかにある、本当の意味での「生きる」が“胎動”するような…そんな温かい公演になりますように。高森文庫でお待ちしております。
役者『ちょっと、お花を摘みに』『胎動』
川原 杏佳 (かわはら きょうか)
今回、「ちょっと、お花を摘みに」と「胎動」の二作品に出演いたします。
どちらも私にとって、とても楽しみな作品であり、挑戦でもある作品です。「ちょっと、お花を摘みに」では、いつも通りの私のような(?)親しみやすい女が、「胎動」では、潜在的に人間が抱いている感覚を体現したような女が登場します。
脚本、演出の二人には、自分自身では気づいていなかった可能性を日々引き出してもらっていると思います。私自身も二人に食らいついて、もっと面白い作品にできないかと奮闘中です。
高森文庫さんの心地よい場と目の前にいらっしゃるあなたと共に作品を楽しみたいと思います。
役者『缶蹴り』
山﨑 睦実 (やまさき むつみ)
今回、「缶蹴り」という作品に出演させていただきます。
作品の中で登場する「缶」、そして缶を蹴る人と、蹴られまいとする人。そういう沢山の情報があちこちに落ちているようで、本当はずっと缶の周りで“俺”がひとり藻掻いているだけの作品です。蹴るか蹴らないか、踏むか踏まないかという俺を取り巻く選択肢。大学1年生の私は、そういう無数の選択肢に時に苦しみ、時に闘志を燃やすような日々です。暫くは抜け出せないはず。そんな私が『缶蹴り』を演じさせていただきます。自分の苦悩と照らし合わせて、皆様に作品そのままを届けられますように。
脚本・演出
藤田 澪 (ふじた みお)
今回のひとり芝居の脚本、演出を担当させてもらいました。思えば入学してメンバーのことも今よりよく知らないまま、半ば勢いでかいてしまった3作品。なんやかんや時間があいた今でも気に入ってます。
かきたいものは延期前より少しずつ変わってきてはいますが、捉えたい本質は変わっていないと思います。稽古中、今まできちんと向き合えていなかったものと対峙している感覚があって、それをどう昇華させるのかずっと考えていますがまだ見つけられていません。そろそろ見つけたいですね。
長い間、延期という形でお待たせいたしました。新生、『胎動』。あなたと見届けられること、こころから楽しみにしております。いよいよラストスパートに差し掛かってきた稽古を大切に、追い求め続けていきます。
4名からのコメント、いかがでしたでしょうか?
まっすぐな思いが伝わっていれば幸いです。
今回載せきれなかった4名のコメントは次回のブログでご紹介いたします。お楽しみに!
コメント